漫画『ワンパンマン』ONE版/村田版はどこで読める?

漫画『ワンパンマン』ONE版/村田版はどこで読める?

漫画『ワンパンマン』はどこで読める?

ONE版

ONE版『ワンパンマン』は、原作者ONE氏が個人で運営するFC2の公式サイト「Galaxy Heavy Blow」で、現在も全話無料で公開されています。ONE氏のサイトは商業誌の連載とは異なるウェブ漫画としてのスタイルが今も受け継がれており、誰でもいつでもアクセス可能です。

しかし、ONE版はあくまでONE氏の個人サイトで公開されているため、電子書籍ストアや漫画アプリでは一切配信されていません。物語の最新の展開は不定期更新ではあるものの、公式サイトで追うことができます。

公式サイトのURLは「http」で始まるため、アクセス時にセキュリティ警告が表示されることがありますが、ONE氏個人が運営する合法的なサイトであり、違法な海賊版サイトではありません。

≫ 今すぐ「ONE氏の公式サイト」で読む

村田版

村田雄介氏が作画を担当するリメイク版(村田版)は、集英社のWebコミックサイト「となりのヤングジャンプ」で連載されており、ウェブサイト上で全話無料で最新話まで読むことができます。

また、村田版はジャンプ・コミックスとして単行本が発売されており、全国の書店や主要な電子書籍ストアでも購入が可能です。電子書籍はコミックシーモアやブックライブ、めちゃコミックなど、ほとんどのプラットフォームで配信されています。

電子書籍で購入する場合、初回特典のクーポンやポイント還元を利用すれば、全巻セットをお得に手に入れることも可能です。村田版は、描き下ろしのおまけ漫画やウェブ連載時から修正された完成版をコレクションしたい読者に適しています。

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配信状況

ONE版

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ONE版『ワンパンマン』は電子書籍サービスや漫画アプリでは一切配信されていないため、読むならONE氏の公式サイト一択となります。

村田版

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村田版『ワンパンマン』を全話無料で読みたいならとなりのヤングジャンプ、アプリでも読みたいならコミックシーモアのような電子書籍サービスで無料会員登録後にプレゼントされるクーポンや還元を利用して安く購入し、アプリをダウンロードして読む方法がおすすめです。

以下、作中のネタバレを含みます。

あらすじ

物語は、就職活動に行き詰まっていたごく普通の青年サイタマが、ある日、怪人から少年を救った出来事をきっかけに始まります。彼は幼い頃の夢を思い出し、趣味でヒーローになることを決意し、3年間にわたる過酷なトレーニングに励みました。

その結果、サイタマはどんな敵でも一撃(ワンパン)で倒せるほどの最強の力を手に入れますが、その代償として頭髪をすべて失ってしまいます。最強になったことで、彼は次第に戦いに対する緊張感や高揚感を失い、誰にも共有できない種類の孤独を抱えることになります。

そんな無気力な日々を送る中、サイボーグの青年ジェノスと出会い、彼を弟子として迎え入れます。サイタマは、正式にヒーロー活動を行うためにジェノスと共にヒーロー協会に加入しますが、筆記試験の点数が壊滅的だったため、C級ヒーローからのスタート。

その後もサイタマは実力に見合わない低い評価を気にせず、個性豊かなS級ヒーローや災害レベル「竜」を超える強力な怪人たちとの戦いに巻き込まれていきます。物語は、最強であることの虚無を抱えながらも、それでもヒーローであろうとするサイタマの日常と彼を取り巻く世界を描くアクションコメディです。

登場人物

サイタマ

サイタマは、本作の主人公であり、どんな敵も一撃で倒してしまう無敵の強さを誇るヒーローです。彼は25歳のスキンヘッドの男性で、ヒーローネームは「ハゲマント」ですが、本人はこの名前を嫌がっています。

彼の強さは、S級ヒーローや災害レベル「神」の怪人を軽く凌駕する別次元であり、戦闘力はもはや「議論の対象外」とされるほどです。しかし、強くなりすぎたことで戦いに緊張感や刺激を感じられなくなり、その結果「虚無感」や「孤独」を抱えています。

サイタマの強さの理由は、3年間の過酷なトレーニングにあると本人は思っていますが、ジーナス博士は彼が生物としてのリミッターを外したためだと推測しています。彼はヒーロー活動を「趣味」としており、一般常識に疎く社交性も低いですが、「たとえ孤独で勝ち目がなくても民衆のために戦う」という強い信念を持っています。

ジェノス

ジェノスは、サイタマの圧倒的な強さに心酔し、半ば強引に弟子入りしたサイボーグの青年です。彼はS級14位(順位は変動あり)のヒーローで、金髪の美形でありながら、戦闘開始時に「排除する」というのが口癖の真面目な性格です。

15歳の頃に狂サイボーグ(村田版では暴走サイボーグ)に故郷と家族を奪われ、その復讐を誓い、クセーノ博士によってサイボーグ化されました。サイタマの家に住み込みで家事全般をこなし、サイタマの何気ない発言をノートに書き込むほど師匠を心から尊敬しています。

彼の戦闘スタイルは、マシンガンブローや高熱のビーム砲「焼却」といった多彩な武装を駆使する肉弾戦および遠距離戦です。実力は高いものの、復讐心や勝利への焦りからくる精神的な弱さや、無理をしがちな点がサイタマに諫められることもあります。

キング

キングはS級7位に位置するヒーローで、「地上最強の男」と世間から称されています。強面で片目に3本の傷跡があり、緊迫した状況で鳴る心拍音は「キングエンジン」として周囲から畏怖されています。

しかしその実態は、戦闘力ゼロで生まれてから一度も喧嘩をしたことがない、無職で引きこもりのゲームオタクです。彼の功績とされるものは全て、偶然現場に居合わせたサイタマが倒した怪人の手柄を誤解された結果であり、キング自身も真実を公表できないままS級ヒーローに祭り上げられました。

キングエンジンと呼ばれる心拍音は、恐怖心や緊張感からくる大きな音です。作中でキングの真の実態を知る者はサイタマただ一人であり、二人はゲーム仲間として交流し、サイタマの生活に張りを与えている存在でもあります。

バング

バングはS級3位(現在は引退)の老練なヒーローで、本名はシルバーファングです。武術「流水岩砕拳」の達人であり、その実力は達人を超え「仙人の域に達している」と評されています。

普段は好々爺として振る舞い、なるべく相手を殺めないことをモットーとしていますが、その肉体は鍛え抜かれており、災害レベル「竜」の怪人を瞬殺するほどの力を持っています。血縁者には兄のボンブがおり、彼との連携奥義も存在します。

サイタマの実力を正しく評価している数少ない人物の一人であり、サイタマのことを自分の何十倍も強いと断言しています。彼は元一番弟子であるガロウが道を誤ったことに自責の念を感じ、ガロウ戦後にヒーローを引退しました。

戦慄のタツマキ

戦慄のタツマキは、S級2位の超能力者であり、その強大な念動力で周囲を戦慄させることからヒーローネームが付けられました。少女のような外見ですが実年齢は28歳であり、妹のフブキ(地獄のフブキ)を溺愛しています。

その戦闘力はブラストを除けばS級の中でも群を抜いており、ヒーロー協会の最高戦力として信頼されています。超能力は地形を変えるレベルであり、サイコスとの戦いなどでも圧倒的な実力を見せつけました。

幼少期には研究機関から目を付けられ、孤独な日々を送っていましたが、ブラストに命を救われた経験からヒーローを目指すようになりました。プライドが高く傲慢な性格ですが、正義感は非常に強く、休日や出動要請がない時でも自発的にヒーロー活動に打ち込む一面があります。

ガロウ

ガロウは、元S級ヒーロー・バング(シルバーファング)の一番弟子でしたが破門された経歴を持つ、物語の重要な鍵を握るアンチヒーローです。彼は自らを「人間怪人」と称し、「ヒーロー狩り」を始めました。

幼少期のいじめのトラウマから、ヒーローが正義を笠に着て弱者を叩きのめすという理不尽な構造に怒りを抱き、誰にも倒されない「最強の絶対悪」になることを目指しました。しかし、彼の行動の裏には、この理不尽さを壊してくれる「本物のヒーロー」への憧れがありました。

戦闘経験を通じて相手の技を瞬時に学習し自分のものにする天才的な格闘センスと、死線を潜り抜けるたびに飛躍的に成長する異常な成長力を持っています。村田版の最終決戦では「神」から力を与えられ、「宇宙的恐怖モード」に覚醒し、サイタマに肉薄しました。

見どころ

圧倒的画力と緻密なバトル

リメイク版の最大の魅力は、作画担当の村田雄介氏による超絶的な画力と緻密なバトル描写です。村田版の戦闘シーンは、爆発の破片や瓦礫の散り方、衝撃波の余韻まで細かく描き込まれており、読者はその場にいるかのような圧倒的な臨場感を味わえます。

ONE氏の原作が持つ「勢いと熱量」を、村田氏が「映像の衝撃」として昇華させていると言えます。サイタマの一撃は、原作では淡泊に処理されることが多いですが、村田版ではそれまでの壮大な演出の後に描かれるため、ギャグ的構造でありながらも、視覚的な質量と異常性が強く伝わります。

また、村田版では戦闘に入るまでの「タメ」や、キャラクターの押し殺した感情、葛藤が表情の細部にまで描き込まれており、アクションだけでなく心理的なドラマ性も深まっています。特にガロウやジェノスといったキャラクターの戦闘は、体温を持った生存反応として描写され、読者の心を揺さぶります。

ONE版と村田版の対比

『ワンパンマン』は、ONE氏の原作版と村田雄介氏のリメイク版という「二つの原作」が存在することが、作品を多層的に読み解く最大の魅力です。この二つは単なる作画の違いではなく、物語のテーマや読者への届き方を根本から変えています。

ONE版は線が少なく余白が多い「心象世界」として、サイタマの心の空洞や静かな痛みを際立たせる「詩」的な構成です。一方、村田版は圧倒的な物理量とリアリティを持つ「物質世界」として、サイタマの孤独を世界の重力や違和感として可視化する「映画」的な構成が特徴です。

この二つの世界は矛盾せず、むしろ補い合う関係にあります。ONE版で孤独の「痛み」を知り、村田版でそれが「世界全体の歪み」として理解できるというように、両方読むことで物語は「完全体」になると言えます。

個性豊かなヒーロー群像劇

サイタマは最強ですが、物語の中心で戦うのは、S級からC級まで個性豊かなヒーローたちです。彼らはそれぞれ異なる信念やコンプレックス、そして強い正義感を持ちながら、日々怪人の脅威に立ち向かっています。

S級ヒーローは戦闘能力に特化していますが、キングのような一般人や、タツマキのように傲慢な性格の持ち主、ぷりぷりプリズナーのような曲者も多く、協調性は低い組織です。村田版では、これらの脇役たちの背景や内面の葛藤が深く掘り下げられており、物語に感情の厚みを与えています。

特にC級1位の無免ライダーは、戦闘力は低いものの、勝ち目のない強敵にも決して逃げずに挑む勇敢な精神力で、一般大衆から高く支持されている「正義の象徴」のような存在です。彼らの努力や成長、そして彼らがサイタマに触発されて真のヒーローとしての矜持を見せる姿は、この作品の大きな見どころの一つです。

作者

『ワンパンマン』は、原作者ONE氏と作画担当の村田雄介氏という、二人の強力なクリエイターのタッグによって制作されています。この作品の根底にあるのは、ONE氏が2009年に自身のウェブサイトで公開を始めたウェブコミック(ONE版)です。

ONE氏は緻密な物語構成と斬新な発想を持つストーリーテラーであり、代表作には『モブサイコ100』もあります。ONE版の物語の熱量に感銘を受けた村田雄介氏が、自ら作画を申し出たことから、2012年に集英社の『となりのヤングジャンプ』でリメイク版の連載が開始されました。

村田雄介氏は『アイシールド21』の作画で知られるトップ漫画家であり、リメイク版ではその圧倒的な画力と緻密なアクション描写によって、作品の世界観を飛躍的に高めています。リメイク版の制作体制は、ONE氏がネーム(設計図)を提供し、村田氏が作画と演出を再構築する「共作関係」であり、この二人の協力関係が作品のクオリティを支えています。

評判

良い評判

『ワンパンマン』は、その斬新な設定と高品質な作画・演出により、多方面で高い評価を得ています。

村田雄介氏の圧倒的な画力は、国内外のファンから「作画の神」「画力はガチで化け物級」と称賛されており、バトルシーンの迫力は「映画並み」「芸術の域」に達していると評されています。この視覚的凄みは、Twitter(X)などで映像の村田版として拡散される大きな要因です。

ONE氏のストーリーテリングの天才性についても高い支持があります。最強ゆえの孤独や虚無感というテーマは、多くの読者に心の硬直や静かな痛みとして深く響き、単なるギャグ作品に留まらない深みのある点が評価されています。

さらに、無免ライダーのように勝ち目のない強敵に逃げずに挑む勇敢な精神を持つヒーローが描かれることで、読者に正義の象徴としての感動を与えています。

悪い評判

『ワンパンマン』には、その特殊な連載形態や作風の違いから、一部のファンからは批判的な意見や懸念も寄せられています。最も頻繁に挙がるのが、村田版における「描き直し(リドロー)」や大規模なストーリー改変に関する意見です。

過去には、ウェブ連載版で約1年分の連載内容がリセットされ、今まで読んできた展開が丸ごと無かったことになるのは複雑といった批判や、ストーリーの整合性が分かりづらくなることへの不満が上がりました。

原作ONE版のファンからは、村田版が原作の持つゆるさやシュールさ、即興的なテンポ感を失い、シリアス寄りになったという指摘もあります。逆に村田版から入ったファンには、ONE版のラフな作画が「絵がキツい」「ひどい」と感じられるようです。

原作ONE版の更新頻度が非常に遅いこと(数か月〜数年単位の休止期間がある)から、「連載終了したのでは?」「続きが読めない」というファン心理の焦りや不安の声も絶えません。

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