100年の恋もさめなくて どこで読める?

100年の恋もさめなくて どこで読める?

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作品紹介(ネタバレあり)

あらすじ

物語は幼稚園時代に遡ります。当時、6歳だった陽芽は幼馴染の槙に勇気を出して想いを伝え、槙はダンゴムシと同じくらい好きだと笑顔で答えました。この言葉に絶望した陽芽は決意を固め、次に伝える時は絶対に槙の口から言わせてみせると心に誓います。

それから10年間、槙の好みの女性になるための努力を重ねるものの、高校生になっても二人の距離感は相変わらず縮まりません。陽芽がどれだけアピールをしても槙の鈍感さと天然ぶりに振り回され、果たして二人の両片想い(?)な関係はどこへ向かうのかーー。

作者

チキン

登場人物

二瓶陽芽

二瓶陽芽は本作の主人公で、16歳の高校一年生です。幼稚園の頃から10年間ずっと幼馴染の槙に片想いをしており、ダンゴムシと比較された過去を乗り越え、彼を振り向かせようと必死に努力します。

性格は非常に努力家で一途。槙が好む色白な肌や料理上手な女性を目指して自分を磨き、彼の胃袋を掴むために料理部へ入部するほど行動力に溢れています。

頭は良いですが、恋愛に関しては空回りしてしまうアホ可愛い女の子です。槙の何気ない仕草や優しい言葉に毎回激しく動揺させられています。

柳木槙

柳木槙は陽芽の幼馴染で、女子生徒からの人気も高いイケメン高校生です。バスケットボール部に所属しており、試合で見せる真剣な姿は格好良いの一言。中身は少し幼く、アホな発言が目立つ残念な一面もあります。

相手を無自覚にドキドキさせてしまう天然たらしな気質持ちで、陽芽との距離感が異常に近く自然にボディタッチや優しい言葉を投げかけます。自分自身の恋心には疎く、周囲をやきもきさせる存在です。

陰でストイックにバスケの練習に打ち込む努力家でもあり、モチベーションの源には陽芽に格好良いと思われたい願望が!? 無意識のうちに彼女を誰よりも特別視している様子が随所に見られます。

鮫ちゃん

鮫ちゃんは陽芽の親友で、名字は鮫川のクールな女子生徒です。いつも陽芽の暴走気味な恋の悩みや作戦を冷静に聞き届け、二人の関係を客観的に見守り的確なツッコミを入れる貴重な存在です。

陽芽に対して部活動への入部を勧めるなどの背中を押すことが多く、槙の言動に一喜一憂する彼女を温かく励まし支えています。ナイスキャラとして読者から親しまれているキャラクターです。

ふたばちゃん

ふたばちゃんは陽芽たちのクラスメイトで、恋愛話が大好きな女子生徒です。恋愛経験が豊富そうな友人たちと共に陽芽へ様々な助言を送り、恋の駆け引きを成功させるためのテクニックを彼女に伝授します。

林間学校のようなイベントで周囲と共に陽芽と槙の関係を冷やかすなど、彼女たちの介入がきっかけで物語が大きく動くことも少なくありません。本作の賑やかな学園生活を彩る重要なクラスメイトの一人です。

見どころ

ダンゴムシ告白から続く一途な恋

幼稚園時代のダンゴムシと同じくらい好きという返答は陽芽の立場からすると衝撃であり、第三者の立場からでは面白い言葉です。しかし普通なら冷めてしまうような言葉にもかかわらず陽芽の想いは揺るぎず、屈辱をバネにして10年間想い続けた熱量には圧巻です。

一見するとギャグのような設定ですが、二人の絆の深さを象徴しており、ダンゴムシを越えようと奮闘する陽芽の姿に心を打たれることは間違いありません。奇妙な告白が高校生活でどう昇華されるのかが注目ポイントと言えます。

相手から告白させるための努力

陽芽は単に待つだけでなく自分から告白させるための戦略を練ります。槙の好みを徹底的にリサーチして外見から内面まで自分を作り変え、色白になる努力や手作りのお弁当などその献身ぶりは凄まじいです。

どれだけ努力をしても槙の予想外の反応に計画を乱される結果となりますが、一生懸命な準備が空振りに終わる様子はコミカルで愛らしいと感じられ、彼女の努力が実を結ぶ瞬間を願わずにはいられなくなるのです。

恋愛テクが通用しない天然男子の言動

クラスの女子から教わったボディタッチや嫉妬作戦を陽芽は実践。しかし天然で距離感のバグった槙にはこれらのテクニックが一切通用しません。袖を引けば手を握り返され他の男子の話には笑顔で同意されます。

槙にとって陽芽との接触は日常の延長線上にあり特別罠とは感じていないため、策略が全て素直な優しさで返されてしまい陽芽は自爆を招く結果となっています。ようするに計算が通用しない相手に翻弄されるヒロインの姿が本作の笑い所です。

カードゲームを巡るすれ違い

高校生になった陽芽が決死の想いで伝えた言葉は大きな誤解を招くことに。彼女の告白を、槙は人気カードゲームのパートナー勧誘だと受け取ったのです。これは100年分の愛がカードバトルの一枚分に薄まってしまった悲劇的な場面です。

すれ違いをきっかけに二人はゲーム仲間として親密になっていきます。恋人になりたい陽芽と最強のデッキを組みたい槙の温度差が絶妙で、共通の趣味を通じて距離が縮まる皮肉な進展が楽しませてくれます。

お泊まり回で急接近する二人

林間学校などのイベントで描かれるお泊まりシチュエーションは必見です。普段の学校生活では味わえない密室での距離感が二人の意識を揺らし、布団が隣同士になったことで身体的な近さに陽芽の心拍数は上がり続けます。

また、周囲からカップルみたいだと言われた際に見せる槙の表情も見逃せません。いつもは飄々としている彼が時折見せる複雑な沈黙に独占的な感情が感じ取れ、幼馴染という安全な枠から一歩はみ出そうとする空気感が凝縮されています。

タイムカプセルに秘められた槙の本音

物語が進む中で二人は幼い頃に埋めたタイムカプセルを掘り起こしに行き、将来の自分へ宛てた手紙と共に驚くべきものが入っていました。それは、槙がいつか陽芽に渡そうと密かに用意していた指輪だったのです。

この出来事は槙の陽芽への感情が決して無自覚なだけではないことを証明しており、彼は長年変わらない自分の本心を再確認して決意を新たに固めます。二人の両片想いが確信に変わる瞬間が描かれた本作屈指の重要シーンです。

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