一目惚れの方はご遠慮いただきたいのです どこで読める?シーモアやAmazon Kindleは?

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作品紹介(ネタバレあり)

あらすじ

本作は、妖精のように愛らしい王女が自身を取り巻く異常な恋愛傾向に悩む物語。彼女に一目惚れする異性は例外なくドSであり、精神的・肉体的な苦痛を与え続けます。幼馴染の宰相の息子や年下の魔術師に翻弄された王女は、やがて平穏な政略結婚を切望するように。

ある日、他国の王太子と国王の2人から同時に求婚を受ける事態が訪れます。どちらも一目惚れを理由に挙げますが、王女は過去の経験から強い警戒心を抱きます。

優雅な微笑みを浮かべる王太子は裏で巧妙に苦痛を与える危険な人物である一方、無愛想な国王は王女を心から守ろうとする誠実な内面の持ち主です。王女は自らの目で相手を見極め、勇気を持って運命を選択します。

作者

TUGIKURU

青空那奈

登場人物

王女

王女は本作の主人公で、薄い金色の髪とエメラルドのような瞳を持つ美しい女性です。周囲からは妖精のようだと称賛される一方、一目惚れされる相手が全員ドSであるという事実に深く苦しんでいます。

幼少期から多くの被害に遭い、男性への強い不信感と鋭い観察眼を養ってきた人物です。決して流されるだけの存在ではなく、相手の本性を見極める冷静な判断力を備えています。

政略結婚という枠組みの中で最善の選択を模索しながら、最終的には国王の誠実さに触れて心を開き、自らの意志で幸福な未来を掴み取ります。

国王

国王は黒髪黒眼の威風堂々とした外見を持つ軍事大国の若き統治者です。無表情で言葉数が少ないために冷酷に見られがちですが、実際は非常に情熱的で思慮深い性格の持ち主です。

5年前から王女を密かに思い続けており、彼女の優しさと努力する姿に惹かれていました。「一目惚れ」という言葉で求婚しながら、その裏には長年の献身的な愛情が隠されています。

王女が嫌がることは絶対にしないと誓い、公衆の面前でも堂々と彼女への愛を表現する一面も。不器用ながら全力で王女を甘やかし、ドSたちの魔の手から守り抜く、騎士のような存在です。

隣国の王太子

隣国の王太子は金髪碧眼の見目麗しい青年で、国内外では優しく優秀な王子として高い評判を誇ります。しかし本性は王女の悲鳴や嫌がる顔に興奮を覚える本作随一の異常なドSです。

魔法を悪用して王女に怪我をさせたり、虫を使って恐怖に陥れたりすることを楽しみます。他者には決して悟られないよう巧妙に立ち回り、王女を精神的に追い詰める計算高い一面を持つ人物です。

王女の兄を味方につけて有利な状況を作ろうとするなど、その立ち振る舞いは極めて腹黒いと言えるでしょう。表向きの天使のような微笑みと裏で見せる歪んだ独占欲のギャップが、恐ろしさを際立たせています。

宰相の息子

宰相の息子は王女の幼馴染で、かつては婚約者候補の1人でもあった男性です。王女に常に厳しい言葉を投げかけ、彼女が自信を失い涙目になる姿に喜びを感じていました。

完璧なダンスを披露しても欠点を指摘し続け、王女をノイローゼ状態に追い込んだ過去を持ちます。本作の終盤では、他のドSから王女を守るような言動を見せるように。

自分より強力なドSである王太子に王女を渡すことを嫌い、あえて彼女の肩を持ったのです。最後まで歪んだ性格は変わりませんが、王女の選んだ結婚を彼なりに祝福する複雑な心情が印象的なキャラクターです。

天才魔術師

天才魔術師は可愛らしい容姿を持つ年下の公爵家跡取りで、王女を姉のように慕うフリをして近づいた人物です。高い魔力を悪用してわざと王女に怪我をさせ、彼女が痛がる表情をうっとりと眺める悪癖があります。

治療をわざと遅らせるなどの陰湿な行為を繰り返し、王女に深いトラウマを植え付けました。成長してからは美少年としての魅力を武器に、周囲を味方につける術を心得ています。

王太子が王女に痛みを与えた際には、同じドSとしての独占欲から怒りをあらわにする場面も。純粋無垢な天使を演じながら内面にはどす黒い感情を飼いならしている厄介な人物です。

新人メイド

新人メイドは王女の身の回りの世話をするために雇われましたが、実は特殊な性癖を持つ女性。王女の悲鳴や嫌がる顔に性的な興奮を覚え、わざと部屋に大量の虫を放つという奇行に走ります。

発覚後は即座に解雇されましたが、彼女の存在は王女にとって大きな精神的打撃となりました。

解雇された後も王女の優しさに感謝しており、その事実は後の調査で国王にも伝わります。自分を虐げた相手にさえ推薦状を書いたというエピソードは国王が求婚を決意する要因の1つに。

国王側の宰相

宰相は国王の側近として冷静沈着に国政を支える40代の有能な人物です。熱烈すぎる愛情表現で周囲を困惑させる国王を唯一厳しく諫めることができる存在でもあります。

公共の場での過剰な接触を制限するといった王家としての節度を守らせるべく日々奮闘。王女に対しては礼儀正しく接し、国王の無自覚な振る舞いをフォローする場面も多く見られます。

「一目惚れ」という言葉が生む外聞の悪さを懸念し、国王に戦略的なアドバイスを送ることも。本作における数少ない常識人の1人であり、新生活を始める王女にとって頼もしい助言者です。

見どころ

ドSたちとの心理戦と観察眼

本作の大きな魅力は、王女が過去の経験を活かして相手の本性を見抜く点にあります。美しい言葉や優雅な振る舞いに惑わされず、微細な違和感から相手の危険性を察知する様子が見どころです。

読者は王女と同じ視点で誰が本当に信頼できる相手なのかを推理する楽しさを味わえるでしょう。巧妙に隠されたドSたちの悪意を彼女がどう切り抜けていくのかという展開に注目です。

国王の一途さ

威圧的な外見を持つ国王が王女にだけ見せる愛情はが本作の醍醐味と言えます。「一目惚れ」と称しながら、実は5年前から彼女の優しさを見守り続けてきたという背景も見逃せません。

周囲には冷酷に見えても王女の指の怪我を魔法で癒やすなど、細やかな気遣いを忘れない人物です。言葉が少ない代わりに、抱きしめたり口付けをしたりといった行動で直球の愛を示します。