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くちなしの花嫁-記憶なき乙女、恋ふたたび- どこで読める?シーモアやAmazon Kindleは?
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作品紹介(ネタバレあり)
あらすじ
事故で両親を亡くした梔子を待っていたのは、身を寄せた叔父の家での冷酷な日々。華族の屋敷でありながら、彼女は使用人以下の扱いを受け、蔑まれながら暮らすことを余儀なくされます。
周囲からお前のせいで両親が死んだと刷り込まれた彼女は、その言葉を重く受け止めて深い罪悪感に沈み、過酷な労働に耐える毎日を過ごしていました。ある日、従姉である毬花の20歳を祝う華やかな晩餐会が開かれます。
そこには天才画家として名高い紅月も招かれていました。会の目玉は紅月が描いた毬花の肖像画のはずでしたが、いざ幕が上がって現れたのは美しく描き出された梔子の姿だったのです。
ざわめく会場の中で紅月は迷うことなく梔子の元へ歩み寄り、妻として迎えたいと大勢の目の前で驚きのプロポーズをしました。
叔父一家の支配から連れ出された彼女は、紅月の屋敷でようやく訪れた穏やかな暮らしの中で、自分自身が失ってしまった記憶の断片と向き合い始めることになります。
作者
柄本基克
井坂晶
黒木咲良
登場人物
梔子
梔子は不慮の列車事故によって両親と事故前の数ヶ月間の記憶をいっぺんに失ってしまった本作のヒロインです。雪のように白い、とても珍しい髪色のせいで、周囲からは気味悪がられたり不当に扱われたりと、辛い日々を過ごしています。
引き取られた叔父の家では食事さえ満足にもらえず、心も体もボロボロになりながら必死に耐え、過酷な環境にいても心は清らかなままです。救世主のように現れた紅月の温かさに触れることで凍りついていた感情が少しずつ溶け始め、前を向く勇気を取り戻していきます。
篁紅月
篁紅月は海外で腕を磨いてきた有名な画家で、端正な顔立ちから多くの女性たちを虜にしている人物です。従姉である毬花の晩餐会にふらりと現れ、初対面のはずの梔子にプロポーズをして周囲を驚かせました。
梔子の独特な髪色を愛おしいと慈しみ、自分の屋敷に迎え入れてからは彼女を包み込むように献身的に支えてくれます。実は彼女と過去に出会っていた様子があり、梔子の失われた記憶にまつわる、ある重大な秘密を握っている気配を感じさせます。
毬花
毬花は梔子を引き取った叔父の娘で、自分の美しさに絶対の自信を持っている、わがままで高飛車な従姉です。自分よりも目立つ可能性のある梔子の存在を嫌っており、日常的にひどい言葉を投げつけたり、手をあげたりして彼女をいたぶることを楽しんでいます。
自分が主役のはずの晩餐会で憧れの紅月が梔子の肖像画を描いたことを知り、激しい嫉妬と怒りを爆発。その後もしつこく梔子を付け狙い、彼女がようやく見つけた小さな幸せを壊そうと企む、恐ろしい執念を持っています。
見どころ
事故で失われた記憶の謎
梔子が列車事故で失ってしまった数か月間の記憶には、物語の核心に触れる大切な真実が隠されています。なぜその時期の思い出だけがぽっかりと抜け落ちているのか、背景には彼女さえ知らない深い理由があるようです。
記憶が少しずつ蘇るにつれて、両親を亡くした事故の真相や、彼女の出生にまつわる秘密も明らかになっていき、断片的に思い出す過去の光景がようやく手にした今の幸せにどんな影を落とすのかが注目ポイントです。
晩餐会での求婚
物語が動き出すきっかけは、従姉の誕生パーティで見せた紅月のプロポーズです。誰もが憧れる若き天才画家が、家で冷たくあしらわれていた少女を鮮やかに救い出す展開は、王道のシンデレラストーリーと言えます。
この大胆な行動によって、梔子は地獄のような叔父の家からようやく解放されることになりました。大勢の前で彼女への愛を誓った紅月の真意はどこにあるのか、物語の序盤で最も心揺さぶられるシーンです。
不遇な境遇からの逆転
身内にさえ蔑まれていた梔子が、紅月の寵愛を受けて幸せを掴んでいく過程は読んでいて爽快です。自分を苦しめてきた人たちを見返す展開に、スカッとするようなカタルシスを感じる読者は多いはず。
紅月の屋敷で温かい食事や清潔な服を与えられ、周囲に大切にされることで彼女は次第に本来の笑顔を取り戻していき、どん底の毎日から抜け出して一人の女性として輝きを取り戻していく姿も、本作の見どころと言えます。
過去に隠された二人の接点
初対面かと思われた二人ですが、実は過去に深い縁があったことが少しずつ分かってきます。紅月がなぜあれほどまでに彼女を気にかけ、救おうとしたのか。その強い想いは、二人がかつて過ごした時間に理由があった模様。
出会いは偶然ではなく、まさに運命的な再会だった展開は非常にドラマチックです。失われた記憶の先にある真実が明らかになったとき、二人の絆はこれまで以上に強いものへと変わっていくに違いありません。























感想・評価