最強公女はとにかく自由が欲しい どこで読める?シーモアやAmazon Kindleは?

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作品紹介(ネタバレあり)

あらすじ

かつて数え切れないほどの死を見送り、戦場を駆け抜けてきた一人の英雄。長い封印から目覚めた瞬間、彼女が目にしたのは戦火ではなく、まさかの花嫁衣装でした。

目の前に広がる景色は、殺伐とした過去とは正反対の鮮やかな色彩に満ちており、平和な美しさに彼女は深く心を揺さぶられます。正体を隠しながら公女として生きることになった英雄ですが、自由を掴み取るため自分を取り巻く不遇な環境を自力で変えることを決意。

元々のロサンヌは家族からの虐待に耐えかね、絶望の中で命を落としていたのです。英雄はその体を引き継ぎ、運命を自分自身の手で書き換えていくことに。

自由を邪魔する者には、たとえ父親である公爵や皇帝の息子である皇太子であっても、容赦なく圧倒的な力を振るいます。

作者

SEOLYUNYEONG

gumagom

YAONGJJACK

登場人物

ロサンヌ・レイラテン

ロサンヌ・レイラテンは本作の主人公です。かつて何百年もの間、帝国の守護者として戦場を駆け抜けた伝説の英雄です。現在は静かにのんびり暮らしたいと願っているものの、ふとした瞬間に軍人時代のような鋭い口調や、圧倒的な強さがポロッと出てしまいます。

長い封印によるブランクを感じさせないほど、武力と魔力は今も帝国トップクラス。正体を隠して平穏に過ごそうと頑張りますが、困っている人を見過ごせないお人好しな一面が災いし、結局あちこちで無双してしまいます。

見た目は可憐な令嬢でありながら、中身は経験豊富な熟練戦士のため、恋愛に関してはこれっぽっちも興味がないニブチンです。たくましい精神と美しい容姿の違いに、周囲の男性たちはすっかり振り回されています。

チェイトン・バルフェウス

チェイトン・バルフェウスは現皇帝の甥であり、気品あふれる大公です。光竜の呪いによる狂気に蝕まれ、常に死の影がちらつく過酷な運命を背負っていますが、偶然出会ったロサンヌに触れ、不思議と苦しみが和らぐことに気づきました。

最初は自分の体を治すために彼女を利用しようとしていたものの、いつしかその感情は深い執着へと変化。普段はクールでも彼女を引き留めるためなら、あえて弱ったふりをして気を引こうとするような、ちょっと計算高いところもある人物です。

ロサンヌにだけは甘えた姿を見せ、彼女を独占したいという思いを隠しません。また、英雄だった頃の彼女とも深い縁があるようで、物語の鍵を握る存在です。

ヨーゼフ

ヨーゼフは帝国の皇太子です。次期皇帝の座を狙う野心家で、自信に満ち溢れています。以前のロサンヌが大人しくて扱いやすかったため、急に態度を変えて自分に立ち向かってくるようになった彼女に、強い戸惑いと疑いを抱くように。

いつも上から目線の態度をとりますが、今のロサンヌには全く通用しません。それどころか、涼しい顔で受け流されることに毎日イライラしており、権力を使って無理やり従わせようとするものの、ことごとく失敗してしまう少し残念な一面もあります。

彼女の正体を探ろうと近づくうちに新しい魅力に興味を持ち始め、ロサンヌと対立しながらも、物語をハラハラさせる重要なポジションにいる人物です。

レイラテン公爵

レイラテン公爵はロサンヌの父親で、身分の低い女性との間に生まれた彼女を長年冷遇してきた典型的な冷徹貴族です。娘を都合の良い結婚道具として利用しようとしていましたが、結婚式当日に娘が放ったあまりの迫力に、腰を抜かさんばかりに驚きます。

最初は力ずくで言うことを聞かせようとするも、返り討ちにあってあっさりと制圧されてしまいました。その後も犯罪者をボコボコにしたり木に登って鳥を助けたりと、令嬢らしからぬ娘の行動に開いた口が塞がらない様子です。

しかし、圧倒的な才能を目の当たりにしたことで、最終的には彼女を正式な跡取りにしようと考えを改めます。自分勝手な親ではありますが、娘の強さに振り回されてオロオロする姿はどこか憎めません。

見どころ

最強の英雄が公女へ憑依

戦場を駆け抜けた伝説の英雄による家族に虐げられていた令嬢の体に宿る設定が、本作を面白くしています。軍人として厳しい修羅場をくぐり抜けてきた主人公が慣れない社交界のルールや令嬢らしい振る舞いに戸惑う姿は新鮮です。

中身は経験豊かな英雄のため、周囲のくだらない嫌がらせなど、そよ風のように聞き流してしまいます。そんな彼女の精神的な強さも大きな魅力であり、可憐な外見と武骨でタフな内面のギャップが笑いを誘うのです。

自由を求めるヒロインの無双

束縛されるのが大嫌いなロサンヌがただ静かに平和に暮らしたいという願いのために、邪魔する敵を次々と粉砕していく姿は見どころの一つでありスカッする場面です。

自分を道具扱いする父親や理不尽な婚約者を、真正面から論破して力で黙らせるシーンは読み応えがあります。本人は力を隠して目立たず過ごすつもりですが、隠しきれない強さがどうしても溢れ出てしまいます。

意図しない無双状態が予想外の展開を呼ぶため、読んでいて飽きることがありません。どんなピンチも自分の力で切り拓いていく姿勢は、これまでのヒロイン像を塗り替えるような格好良さに満ちています。

周囲を驚かせる圧倒的な力

街の悪党を瞬きする間に倒したり、公爵の手を握りつぶしそうな勢いで圧倒したりと、彼女の身体能力はまさに常識外れ。周りの人間は弱々しい公女を想像して近づくも、彼女が放つ英雄としての威圧感に、ただ圧倒されるばかりです。

メイドたちが主人の急変ぶりに驚きつつも、いつしか尊敬の眼差しを向けるようになる変化はコメディとしても秀逸であり、彼女の本当の正体を知らない人々が底知れぬ実力にビクビクする展開も、作品を盛り上げる良いスパイスになっています。

そうして並外れた行動はいつしか武勇伝として広まり、本人の願いとは打って変わって注目の的となってしまいますが、誰も思いつかないような豪快な方法で問題を片付けていく彼女のパワーは、物語をグイグイと引っ張る要因です。

呪われた大公との契約と執着

呪いを抑えるために肌を合わせる必要があるという不思議な契約が、ロサンヌと大公バルフェウスの距離を急激に近づけます。手を握ったりキスをしたり、それらはあくまで治療ですが、二人の間に流れる独特な空気感にはドキドキさせられること間違いなし。

当初はビジネスライクな関係だったはずが、次第にバルフェウスの方が彼女なしではいられないと独占欲を募らせていく過程と、クールな彼がなりふり構わず彼女を引き止めようとする姿は、非常にドラマチックで読み応えがあります。

また、ロサンヌも最初は彼を便利な協力者くらいに思っていましたが、次第に絆を深めていきます。不器用ながらも重みのある愛の形や運命的な結びつきが、本作の恋愛要素をより魅力的に彩っています。