正しい恋じゃないって、知ってるよ どこで読める?めちゃコミックやAmazon Kindleは?

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作品紹介(ネタバレあり)

あらすじ

主人公の紗良は大学時代からずっと涼に片思いを続けていました。二人は6年間、恋人ではないものの、肉体関係を持つセフレの関係を築いてきたのです。

しかしある日突然、涼からこの関係を終わりにしたいと切り出されてしまいます。涼には本命の相手がいることが判明し、紗良の長年の恋は実ることなく幕を閉じました。

失意の底に沈む紗良は親友の美里に励まされながら新しい恋を探そうと決意し、自分を変えるためにマッチングアプリを始めますが、心のどこかで常に涼の面影を追い求めてしまいます。

作者

あめみくろ

登場人物

紗良

紗良は25歳の主人公で、長年ひとりの男性を想い続けている女性です。大学時代から涼に対して一途な好意を抱いていましたが、本命にはなれず都合の良い関係を6年も受け入れてきました。

涼から別れを切り出された後、立ち直るためにマッチングアプリでの婚活をスタート。しかし、心の底では今も涼と結ばれることを強く望んでおり、新しい出会いに集中しきれない危うさを持っています。

一見すると健気に努力していますが、実際には過去の執着から抜け出せずに苦しんでいる人物であり、彼女が抱える重すぎる愛と孤独感は本作を象徴する重要な要素となっています。

涼は紗良が大学時代から片思いをしている相手で、彼女と6年にわたり曖昧な関係を続けてきた男性です。整った外見を持ちながら紗良に対して最初から本命にはできないと、はっきり告げています。

自分の寂しさを埋めるために紗良を繋ぎ止めていたようで、ある時期を境に突然関係を断つことを選択。その決断の裏にはずっと密かに想い続けていた本命女性の存在が深く関わっています。

大学時代には元々、後述の美里に興味を示していた節があり、周囲の人間関係を複雑にさせる要因を多く抱えています。彼の本心が一体どこにあるのかは謎です。

美里

美里は紗良の親友で、物語の初期に別の男性との婚約を報告する人物です。紗良が涼との関係で絶望している際に優しく相談に乗り、前を向くためにマッチングアプリを勧めるなどのサポートをします。

彼女自身も婚約中でありながらどこか満たされない想いを抱えており、幸せの絶頂には見えない陰があります。過去には涼から二人きりの飲みに誘われていたこともあり、紗良には決して言えない秘密を持っているようです。

また、涼と紗良のセフレ関係を以前から把握しており、表面上の友情とは打って変わって内面では複雑な感情を隠し持っています。

見どころ

6年間続いた関係の終焉

大学時代から6年もの歳月を費やした関係が、一方的に断ち切られる場面は衝撃的です。ずっと一番近くで支えてきた自負がある紗良にとって、涼からの拒絶は人生の指針を失うほどの絶望と言えます。

嫌いになったわけではないという残酷に響く理由を告げられ、戻れない過去の重さを突きつけられた紗良。長すぎた執着が終わりを迎えたとき、人はどのように立ち直るべきなのかを問いかけてきます。

本作は単なる失恋の痛みだけでなく、積み重ねた時間の虚しさが描写されており、胸が締め付けられるような感覚を味わうことが可能です。

アプリでの空回り

紗良が涼を忘れるために始めたマッチングアプリでのデート風景は、現代的なリアルさと痛々しさに満ちています。写真と実物が異なる相手や、会話が全く弾まない男性など、理想とは程遠い現実に直面する点はマッチンアプリの利用者なら共感できるはず。

せっかくの新しい出会いがあっても、無意識に涼の背丈やスマートな振る舞いと比較して失望してしまう様子はリアルです。頭では前に進むべきだと理解しながら、心が頑なに過去を求めてしまう葛藤も、共感できるポイントと言えます。

幸せになりたいと願うほど空回りしていく紗良の心理状態は、痛いほど鮮明に表現されており、失恋直後のどうしようもないやるせなさが、読者の感情を強く揺さぶる一連のシーンとなっています。

3人の歪な友情と秘密

紗良と涼、美里の3人が学生時代に出会った頃の回想シーンには、物語を紐解く重要な鍵が隠されています。現在でも仲の良い親友として振る舞う美里ですが、彼女が抱える本音や秘密が徐々に明かされていく過程は見どころです。

涼の本命が誰なのかという疑惑を含め、三人の関係性が単純な三角関係を超えた歪さを孕んでいます。過去と現在が交錯する中で暴かれる真実は、予想を裏切る展開を見せてくれることでしょう。

20代の葛藤を描く心理描写

本作は正論だけでは片付けられない大人の複雑な恋心を救い上げています。25歳という結婚や将来に対して焦りを感じ始める絶妙な年齢が、紗良の迷いをより深刻に際立たせているのです。

周囲が着実に幸せを掴んでいく中で自分だけが過去の残像に縋り付いてしまう孤独感に胸を打たれ、愚かな執着や醜い感情さえも隠さず描かれている本作は、大人の読者層から高い支持を得ています。

正しい恋とは何かという問いに対して登場人物たちが傷つきながら答えを探していく姿には普遍的な美しさがあるため、痛いほどリアルな人間ドラマを求めている人に、ぜひ手に取ってほしい作品です。