鬼神様の最愛なるお嫁様 どこで読める?シーモアやAmazon Kindleは?

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作品紹介(ネタバレあり)

あらすじ

人間に紛れて生きる鬼神と、彼らを支える輔翼の一族が存在する世界。由乃は事故で両親を亡くしたことをきっかけに叔父の一家に家も身分も奪われてしまい、実家でひどい扱いを受けていた彼女の前にある日、鬼神の生まれ変わりである多聞響が現れます。

響は欲深い叔父たちを嫌う一方で由乃の持つ清らかな心を見抜いたのです。彼はその場で由乃を妻にすると宣言し、地獄のような毎日から彼女を救い出します。かくして孤独だった二人が本当の愛を見つけるまでの物語が始まるのでした。

作者

孝野とりこ

藤実花

登場人物

蜷川由乃

蜷川由乃は本作の主人公で、代々鬼神を支えてきた輔翼の家柄である蜷川家の正当な血筋の女性です。両親の他界後、叔父の元治に家を乗っ取られ、実家で過酷な労働を強いられています。

いとこの華絵から日常的に嫌がらせを受けてもその美しく清らかな心を失うことはなく、彼女の体内には神仏と縁のある蓮の花の蕾が宿っており、鬼神の目には神々しい光として映ります。

家事全般を得意としており、漬物作りに関しては師匠であるヨネも認めるほどの腕前。響に引き取られた後も謙虚さを忘れず、ひたむきに新しい生活へと向き合います。

多聞響

多聞響は日本陸軍憲兵隊の中佐を務める軍人で、多聞財閥の長男の顔を持つ男性です。正体は天帝の命により地を守護する鬼神が人間に転生した姿となります。

人の徳を色や形として視認できる特別な能力を持っており、数千年の時を生きる中で愛に興味を失っていたため、今世を最後に現身を捨てて天上で眠りにつく決意を固めていたほどです。

蜷川家で出会った由乃の圧倒的な徳の高さに興味を抱き、彼女を救い出すために嫁として迎え、冷徹だった心は由乃と接するうちに少しずつ温かさを取り戻していきます。

蜷川華絵

蜷川華絵は由乃の叔父である元治の娘で、自分勝手な性格から由乃を執拗に虐める女性です。由乃から部屋や衣服、思い出の品に至るまで全てを奪い、使用人として扱うことに快感を覚えています。

響との縁談を成立させて多聞財閥の富と名声を手に入れる野望を持っていましたが、内面の醜さが災いします。彼女の徳は濁った灰色であり、傲慢な態度が響の逆鱗に触れて拒絶されました。

本物の血筋ではないため、偽りの地位で着飾っても鬼神の目を欺くことは不可能です。最後まで自身の非を認めず、由乃が選ばれた現実に激昂する醜態をさらします。

蜷川元治

蜷川元治は由乃の父親の弟で、兄夫婦が事故で亡くなった隙を突いて蜷川家を支配し男性です。偽造した遺言書を利用して本家を乗っ取り、経営していた建設会社までも手中に収めます。

娘の華絵を鬼神に嫁がせることで政財界への影響力をさらに強めようと画策。魂は黒に近い灰色に濁っており、兄に対する劣等感と権力への執着で満たされています。

身内である由乃を粗末な服で働かせる非人道的な振る舞いはやがて自らの首を絞める結果となり、富と名声を求めた独善的な計略が響に正体を見抜かれたことで脆くも崩れ去ることに。

見どころ

不遇な女性の逆転劇

どん底の生活を送っていた由乃が、最高峰の権力者である響に救い出される展開が本作の大きな魅力です。彼女が隙間風が吹くような小屋から豪華な屋敷へと住まいを移し、今まで当たり前に受けてきた理不尽な暴力から解放され、大切に扱われる喜びを噛みしめます。

愛を知らぬ鬼神との愛

数千年の孤独を生きてきた鬼神と愛を奪われてきた由乃の恋愛模様も見どころです。最初は打算や同情から始まった二人の関係が少しずつ真実の愛へと変わっていき、愛という感情を理解できずにいた響が由乃の無垢な優しさに触れて戸惑い惹かれていく描写が素敵です。

言葉少なながらも由乃を守ろうとする響の溺愛ぶりにはきっと魅了されます。由乃も響の計らいに感謝し、一人の女性として彼に向き合う勇気を持ち始め、身分や種族を超えた二人の絆が深まる様子は必見です。

叔父一家への因果応報

悪いことばかりしてきた叔父である元治の一家が自分の行いによって追い詰められていく展開には心が晴れることでしょう。

鬼神の目を通すことで、彼らが隠してきた心の汚れが暴かれる点も本作の特徴であり、罠を仕掛けて由乃を苦しめようとしても、それが自分たちの立場を悪くし、没落を早める原因となります。