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漫画『近畿地方のある場所について』はどこで読める?無料配信アプリ&サイトまとめ
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配信状況
あらすじ
本作は消息を絶った友人を探す「私」の視点から、近畿地方の「ある場所」に関する情報を集めるという体裁をとるモキュメンタリーホラーです。語り手「私(背筋)」の友人である編集者の小沢は、失踪する直前に近畿地方の「●●●●●」という地域にまつわる怪談を取材していました。
「私」は小沢が残した過去の雑誌記事や読者からの体験談、インターネット掲示板の書き込みといった多様な資料を読み解き友人の足取りを追います。これらの断片的な情報には、一見無関係に見える怪談や奇妙な出来事の中に、実はある共通の繋がりが浮かび上がってきます。
物語が進むにつれて、「山を囲むように発生する怪異」や「赤いコートの女」など、特定の怪異の存在が明らかになり、小沢がなぜ行方不明になったのか真実に迫っていきます。物語の構造そのものが、読者自身をこの怪異の連鎖に巻き込むかもしれない恐ろしい仕掛けが施されています。
登場人物
背筋
背筋氏は、原作小説『近畿地方のある場所について』の作者であり、作中では消息を絶った友人を探す語り手「私」の便宜的なペンネームとして登場します。本職は東京で活動するライターで、オカルト雑誌や怪談雑誌の執筆、ラジオ番組などの怪談話の構成に長年携わってきました。
本作の文章群は、背筋氏自身がまとめたものではなく、失踪した友人である小沢の元勤務先の雑誌などから引用、抜粋した資料で構成されています。彼がこの作品を発表した動機は、行方不明になった友人、小沢からの情報提供を読者に呼びかけることにあります。
背筋氏のデビュー作である本作は、そのモキュメンタリーホラーとしての完成度の高さから、新人作家の作品としては異例の累計発行部数25万部を突破しました。また、彼は後に自身のホラー観を登場人物に反映させた『穢れた聖地巡礼について』などの話題作も発表しています。
小沢悠生
小沢悠生は背筋氏の友人で、雑誌や書籍を刊行する中堅どころの出版社に勤務していた編集者です。オカルト専門誌である月刊〇〇〇〇の別冊の担当となり、初めての仕事に熱意を持って取り組みました。
小沢は予算の都合上、過去のバックナンバー全てに目を通し、そこから企画を立てようとするほど、好奇心旺盛で熱心に取材を進めていました。彼が調査を進めていたのが、近畿地方の「ある場所」にまつわる怪異や事件に関する情報で、その取材中に消息を絶ってしまいます。
映画版では、赤楚衛二氏が演じ、失踪した編集長(佐山)の部下として登場し、ライターの瀬野千紘と共に謎を追う役割を担います。映画版のあらすじでは、彼は取材データが消えた資料を元に調査を進めるうちに奇妙な行動を取り、単独行動に出てしまいます。
瀬野千紘
瀬野千紘は原作小説や漫画版には登場しない、映画版オリジナルの主要キャラクターです。菅野美穂氏が演じる彼女は、映画版において行方不明になった編集長(佐山武史)を探すオカルト雑誌のライターとして描かれています。
映画版のストーリーでは、佐山の部下である小沢悠生から連絡を受け、共に残された資料を確認し、近畿地方の謎に迫っていきます。千紘は、やがて小沢が奇妙な行動を取るようになり、最終的には何かに取り憑かれた彼を匿うため、自宅に招き入れることになります。
彼女は原作の語り手であるライター「私」の役割を一部引き継ぎながら、映画ならではの劇映画要素とPOV(主観映像)部分を融合した展開の中心人物となっています。
高見洋子
高見洋子は怪異「ジャンプ女」または「赤いコートの女」として語られる、高見了の母親です。息子を首吊りで失った悲しみから徐々におかしくなり、息子を下ろそうと必死にジャンプしていた姿が怪異の由来とされています。
息子を亡くす以前からカルト教団「スピリチュアルスペース」を熱心に信仰しており、息子の死後、教団の石を盗みお札の内容を書き換えて了の姿をした悪魔を呼び出しました。その後に彼女は自殺し、自らが怪異と化して呪いを広める存在となり、物語全体にわたる恐怖の連鎖の元凶となっています。
彼女の怪異(赤い女)は、呪いのビデオや「お札屋敷」の物件情報など、様々なエピソードで共通して登場し、怪異の分類「赤い女」として認識されることになります。
高見了
高見了は高見洋子の息子で、11歳の時に公園で首を吊って死亡した少年です。彼の死は自殺として処理されたものの、実際には「まっしろさん」という子どもの遊びの延長で、誰かの身代わりに殺された可能性が高いです。
彼の母親である高見洋子が呼び出したのは、了の姿をした「悪魔(あきらくん)」でした。この悪魔は、命を喰らうことを本能的な目的としており、心理学を学ぶ学生につきまとい、ペットや生き物の命を喰らいながら安全を保たせていました。
了の死に関する話は、後に「あきおくん」として学校の七不思議に追加されるなど、怪異として形を変えながら地域に広まっていきます。
見どころ
現実と虚構の交錯
本作の根幹にあるのは現実とフィクションの境界を巧みに曖昧にするモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)という手法です。物語は作者である背筋氏が消息を絶った友人の残した雑誌記事や読者投稿、インタビューのテープ起こしなど、実在する情報源を思わせる資料によって構成されています。
この手法により、読者は既視感を覚えるリアルな舞台設定と相まって、「これは作り話じゃないかも」という疑念を強く抱くことになります。原作者の背筋氏は読者が作品世界に完全に没入し、その場所が本当にあるのではないかと思わせることを意図的に目指して執筆しているのです。
リアルさの追求は作中資料がコロナ禍前からのエピソードやリモートでの打ち合わせなど、時代背景をしっかり反映している点にも表れています。このリアリティこそが本作が単なるホラー小説ではない、新しい恐怖体験を生み出す最大の要因です。
複数の怪異が繋がる真相
物語の中心には近畿地方のある山を起点として広がる複数の怪異が存在します。女性を山へ誘う「山へ誘うモノ」、息子を失った母親が変じた「赤い女(ジャンプ女)」、謎の「呪いのシール」などです。
複数の怪異は一見バラバラに見えますが、調査を進めるうちに全てが繋がっていきます。「赤い女」は息子を失った悲しみから、カルト教団の信仰を介して息子を悪魔として呼び出してしまい、その呪いを拡散し始めます。
そして「呪いのシール」(鳥居の中に人影、四つ角に「女」と書かれた紙)は、赤い女が呪いを広めるために利用した道具であると特定されます。この全ての出来事の元凶を辿れば、柿を使って女性を山に呼び寄せる「山へ誘うモノ」に行き着くのです。
巻き込まれる読者
本作の巧妙な仕掛けの一つに、読者自身を物語の登場人物として能動的に巻き込む構造があります。物語は行方不明の友人を探すための情報提供の呼びかけという形で始まっており、読者が「私」の探求に協力する立場になるよう促されます。
さらに、物語の中で何度も出現する「見つけてくださってありがとうございます」という読者に直接語りかけるようなフレーズ。この言葉は物語が進むにつれて意味が明らかになり、読者は「これって私に向けて書かれているのでは?」と感じ、自身が物語の中に引き込まれた感覚を抱きます。
漫画版を読んだ読者の中にも、この作品自体が山に誘われるツールなんじゃないかと感じて怖くなったというコメントが寄せられています。フィクションでありながら読者に対して「あなたも目撃者である」と示唆することで、ホラー体験を単なる鑑賞で終わらせない点が魅力です。
実在感のある地方設定
物語の舞台となるのは「近畿地方のある場所」ですが、作中では地名は全て「●●●●●」という形で伏字にされ、読者の想像力を刺激しています。この場所は県境をまたぐ山を中心とした地域一体であり、心霊スポットが密集しているにも関わらず、全体として認識されにくい設定です。
具体的なモデルとしては、大阪府と奈良県を隔てる生駒山ではないかという考察がありますが、作中で別の言及があるため、あくまで架空の場所とされています。
しかし、作中に登場するダムや廃墟になったマンション、「お札屋敷」などの描写は、日本の地方都市に実在しそうな風景を彷彿とさせ、実在感を高めています。
関西在住の読者からは、地名が伏せられていても「なんとなく場所がわかる」という声が寄せられており、地域密着型のホラーとして身近な恐怖を呼び起こしています。架空でありながらどこかにありそうな地方設定が、本作のモキュメンタリーとしてのリアリティを支えているのです。
漫画による視覚的恐怖
碓井ツカサ氏が作画を担当した漫画版は、原作小説の持つじわじわとした不気味さを視覚的な恐怖へと昇華させており、「絶妙に不気味に描かれているのでかなり怖い」と高く評価されています。
モノクロの陰影や細かな表情の描写が秀逸で、ホラーシーンでのコマ割りも良い意味で心臓に悪いです。小説では想像でしか得られなかった恐怖が、漫画のビジュアルによって増幅され、その画力は静かな恐怖を視覚化する力があります。
また、漫画版では原作のリアリティを支える資料の部分も、雑誌記事風や掲示板のスレッド形式といった忠実なレイアウトで再現されており、没入感を高めてくれます。原作ファンからも絵柄が作品の雰囲気に完璧にマッチしているとの高評価を得ており、漫画版ならではの新しい恐怖体験を味わえます。
作者
原作小説『近畿地方のある場所について』の作者は、ホラー作家の背筋氏です。背筋氏は2023年に小説投稿サイト「カクヨム」に本作を投稿し、その年のうちに書籍化されました。
新人作家のデビュー作としては異例の成功を収め、累計発行部数は25万部を突破、宝島社『このホラーがすごい! 2024年版』国内編で第1位を獲得しています。彼の作品の特徴は、現実の資料を模したモキュメンタリー手法を巧みに用いることで、読者に「これって本当の話?」と思わせるリアリティです。
漫画版は碓井ツカサ氏が作画を担当し、月刊コミック電撃大王にて2024年1月号より連載されています。碓井ツカサ氏の作画は原作の持つ不気味な雰囲気をそのままに、視覚的な恐怖を最大限に引き出すことに成功しています。
評判
良い評判
本作に対する良い評判の多くは、現実味のある構成と読者の想像力を刺激する恐怖の質に集まっています。物語が過去の団地やガラケーのチェーンメールなど、具体的な時代背景と共に描かれているため、現実味を感じて「めっちゃ怖い」という感想が寄せられています。
特に話の一つ一つは独立していても、それらが集まることで一つの真実へと収束していく点が、考察のしがいがある良質なエンタメだと評価されています。漫画版の作画については碓井ツカサ氏の絵が絶妙に不気味に描かれているため、原作を知っていても漫画で読むとさらに怖いという声が多いです。
関西出身の読者からは、身近な地域性が背景にあることで「呪われそうでやめました」というコメントがあるほど、地方設定のリアリティが恐怖を増幅させています。作品全体が絵のインパクトではなく、じわーっとした心理的な怖さを味わわせてくれる点が、ホラーファンに高く支持されています。
悪い評判
高い評価を得ている『近畿地方のある場所について』ですが、独特な作風ゆえに一部の読者からは批判的な意見も寄せられています。最も多いのはモキュメンタリー形式であるため、ストーリーが断片的でわかりにくいと感じたり、物語が謎の提示に終始し、結末が未解決でモヤモヤするという意見です。
特に1巻は多くの謎を残して終わるため、すぐの解決を期待する読者にとっては「物足りない」と感じられるようです。物語の中で地名や人名が伏字やイニシャルで多用されている構成が、「読んでてちょっとイラッとした」という感想も見受けられます。
また、一部の読者からはテープ起こしで語られる登場人物のセリフが「説明くさくて、人物にリアリティがない」という指摘もありました。派手なアクションや直接的な恐怖表現(ジャンプスケア)を期待した読者にとっては、「怖さがマイルド」「展開が遅い」と感じられるようです。

感想・評価